【会 期】2023年3月3日(金)- 3月26日(日)
【休 廊】月火水木
【時 間】13 -17 時
【場 所】G’s Gallery Tsukuba
〒305-0047 茨城県つくば市千現1丁目23-4マイコーポ二の宮101
https://goo.gl/maps/eM96mwgMjcfLFvdW6
【入 場】無料
【企 画】gallery neo_(合同会社ネオつくばプロジェクト)
この度、G’s Gallery Tsukubaにて洋画、日本画、版画などジャンルの異なる若手作家7人によるグループ展を開催する運びとなりました。
2020年2月、当時筑波大学の大学院に所属していた7人は「present day 」と題し、氾濫する情報の中で「今、ここに居る」リアリティに触れ、享受できるよう、真摯に表現し探求する場として展示しました。
同年、世界は未曾有のコロナウイルス感染拡大に見舞われます。
2021年、彼らはパンデミックの影響によりアトリエの立ち入りを制限されるのみならず、卒業・修了制作展の中止により発表の場を失います。
そして、発表の場を求め、2021年3月、有志で集う展覧会「奔走する群れ」を開催。
大学修了後、国内外へ各々の拠点が変わり、進学、就職、渡航とそれぞれの日々を過ごしながらも、それぞれの表現への問い、挑戦が続いています。
未だ続く、不安な社会情勢の中、彼らは困難な壁にぶち当たり、翻弄されながらも、表現することに対峙し続けることでしょう。切磋琢磨し続ける仲間との「今」の共有は、この先も糧となっていくに違いありません。
この機会につくばに再集結する7人の表現を是非お楽しみください。
【出展】
名倉 歩(Ayumu Nagura)
【展覧会に寄せて】
つくばの地で関わってきた私たちは2021年の修了を経て、それぞれが異なる国、地域、場所で生きてきた。今も続くコロナ禍に加え、毎日が不安定で何が起こるか予測困難な情勢の中、アーティストには何が求められいるのだろうか。
約2年後の現在、それぞれの表現が生きた過程の中でどのように変化し、また集結することで新たな化学反応が起こるのかを探りたい。そして、アートが生み出せる可能性について制作者、鑑賞者の観点から改めて考える機会にしたい。
風景の中にある様々な痕跡からイメージする感情を、形や色彩によって再構築することで、視覚的に見えている風景あるいは存在を捉え直す。
「Gray landscape」は、先の見えない漠然とした不安や恐怖、得体の知れない混沌とした世界と、その中でも光を見つけていきたいという希望のイメージを心象風景として表現している。
2021 筑波大学大学院 人間総合科学研究科芸術専攻洋画領域修了
2019 第6期神山財団奨学生芸術支援プログラム
2019 横浜美術大学 美術学部美術学科絵画コース 卒業
〈活動歴〉
2023
「風景に生きる、生かされる」(個展)River Coffee & Gallery
2022
「神山財団芸術支援プログラム 第8回卒業成果展」AXIS gallery 昨年受賞作
「field of now」飯田美術
「風景を描く作家たち」飯田美術
Future Art Tokyo Collection (web)
2021
「神山財団芸術支援プログラム 第7回卒業成果展」AXIS gallery
「開廊47周年記念展」飯田美術
「風景を描く作家たち」飯田美術
「芸大・茨大・筑波大卒業修了制作選抜展2021」東海ステーションギャラリーA
「SEASONS」飯田美術
「奔走する群れ」府中市美術館1階市民ギャラリー
2020
「矢中の杜 展覧会」 矢中の杜(旧矢中邸)地下室
「Present day」 Gallery KINGYO
2019
「第21回雪梁舎フィレンツェ賞展」雪梁舎美術館、東京都美術館
「Future Artists Tokyo “EЯLection of Anonymous”」
東京国際フォーラム アートフェア東京2019 会場内ロビーギャラリー
「横浜美術大学受賞作品展」横浜赤レンガ倉庫
「横浜美術大学卒業制作展」横浜美術大学
HP https://ayumunagura.myportfolio.com/
鐘 翊綺(Chung Yichi)
【展覧会に寄せて】
修了後、みんなそれぞれの目標に向かって進んでいる。また集まるのは実に簡単なことではないと思う。
台湾に帰ってから、日本のみんなはどう過ごしているかは常に考えている。この展覧会に参加し、みんなにまた会えて本当に嬉しい。今までずっと創作を続けてよかったと思っている。
版で摺った作品は鏡のような存在であり、版の凹凸とイメージは作品の上に写される。後日改めてこの作品を見ると、当時の自分自身もその上に写されることを感じる。版画は日記のような存在であり、出会ったことを記録して、その後改めて吟味し、検討することもできる。
2021 筑波大学人間総合科学研究科芸術専攻修了
〈活動歴〉
2022
中華民国第 38 回版印年画 佳作
一一一年全国美術展 版画類 銅賞
宜蘭獎 西方媒材類 入選
「鴻梅新人獎 十年特展」国父紀念館、台灣
「「自然體」-在自然與非自然之間」日帝ギャラリー、台灣
「未来への視座」VF22、Gallery TEN、日本
「111年全国美展」国立台湾美術館、台灣
「Fiends of Ukraine Peopleウクライナの人々と友たち」流通経済大学、日本
2021
第九屆鴻梅新人獎
第8回山本鼎版画大賞展 入選
筑波大學 芸術專攻優秀作品賞
萱アートコンペ 2021 Blanc 賞
「未来への視座」VF21、Gallery TEN、日本
「奔走する群れ」府中市民ギャラリー、日本
「芸大.茨大.筑波大卒業修了制作選拔展」東海ステーションギャラリーA、日本
個展「小惑星の日記」River Coffee & Gallery、日本
2020
グループ展「Present day」Gallery KINGYO
「矢中の杜 展覧会」 矢中の杜(旧矢中邸)地下室
第9回 FEI PRINT AWARD 入選
2019
「一家に一枚プロジェクト」、斎藤清美術館
「Art on Ogawa-washi 展」、紙すきの村売店 二階 Gallery space
「第 44 回全国大学版画展」、町田市立国際版画美術館
INSTA https://www.instagram.com/together_0118/
小松 拓也(Takuya Komatsu)
【展覧会に寄せて】
日本画というものに初めて触れ、作家を志すきっかけとなったつくばの地で、再び当時の同士たちと作品を並べる。この2年間で経験や考え方、感じ方はそれぞれ変化してきたはず。
周りはどう変わったのか。
自分はどう変わったのか。
変わらないものは何か。
時間が自分達に与えた影響を確かめたいと思い出品する。ジャンルの異なる7人の作家それぞれの作品がまとまり、新たな空間を生み出すことを楽しみにしている。
植物の持つ有機的な形態に魅力を感じ、木々を題材に制作を行なっています。
もの言わぬ大樹の描写を通して、言葉にならない人間の心情を表現しようと試みました。
2021 筑波大学大学院人間総合科学研究科博士前期過程芸術専攻日本画領域修了
現在 東京藝術大学大学院美術研究科文化財保存学専攻保存修復日本画修士課程 在学中
〈活動歴〉
2022
「まほろば展Vol.5」東京九段耀画廊、東京
2020
「矢中の杜 展覧会」 矢中の杜(旧矢中邸)地下室
グループ展「Present day」Gallary KINGYO、東京
2019
令和元年度茨城県芸術祭美術展覧会 奨励賞
第46回創画展 入選 (以後毎年出品)
第23回創画会東京研究会「夏の会」ギャラリー青羅、東京
第45回春季創画展 入選 (以後毎年出品)
2018
平成30年度茨城県芸術祭美術展覧会 優賞
吉田 茉莉子(Mariko Yoshida)
【展覧会に寄せて】
単純に皆に会いたいと思った。
何をしているんだろうか。
元気だろうか。
作品は制作しているのだろうか。
私も展示メンバーではあるが、何よりも鑑賞者として皆の作品を見たいと思った。
それぞれが別々の場所で何を思っていたのか、どのように過ごしていたのか、作品を通して共有できたらと思う。
命あるもの、ないもの。 又は、その境界線。 未だに見つけられない、魂のアリカ。 自然が生み出す根源的造形や事象をテーマに作品を制作しています。
2019 女子美術大学 芸術学部美術学科洋画専攻 卒業
2021 筑波大学大学院人間総合科学研究科芸術専攻 修了
〈活動歴〉
2022
創英ギャラリー 二人展
創英ギャラリー グループ展
長亭GALLERY展2021 ファイナリスト
2021
「わたしは画家になりたい」Gallery KINGYO 個展
「奔走する群れ」府中市美術館1階市民ギャラリー
Gallery KINGYO グループ展「1000枚drawing vol.5」参加
2020
Gallery KINGYO グループ展「Present day」参加
2019
神奈川県美術展 入選
SICF20 A日程参加
女子美術大学卒業制作展 卒業制作賞受賞
東京五美術大学連合卒業・修了制作展 出品
2018
たましんギャラリー グループ展「あいつのきもちがきになるゼ」堀込幸枝賞受賞
HP https://marikoyoshida00008.wixsite.com/mysite
有賀 睦 (Mutsumi Aruga)
【展覧会によせて】
つくばで6年、地元長野で2年を過ごす中で、世相は大きく変化し、私自身や作品も絶えず変化してきた。コロナ禍を経て世の中がある意味で以前の様相へと向かっていく一方で、不可逆に変化したものは何か、変わらないものは何か。
今一度つくばの地に立ち帰り、2年前に共に展示したメンバーと現在の作品を展示することを通して、それらが見えてくると思った。
自他の自閉的傾向に関する考察のなかで、対象の部分的要素へ向く注意の可視化と、表情や音声に依らない非言語表現の手段として作品制作を行う。自分と似た人、および似ていない人との対話を目指して。
2022 筑波大学大学院修了制作展(前期) 筑波大学芸術賞
〈活動歴〉
2021
グループ展「奔走する群れ」 府中市美術館
2020
「矢中の杜展覧会」 矢中の杜(旧矢中邸)地下室
「Present day」Gallery KINGYO/東京
2019
2人展「MORUGA」Gallery b.Tokyo
Yuki Ono
自身の母と祖母との記憶を元に作品を制作しています。
1996 岡山県生まれ
2019 筑波大学芸術専門学群構成専攻総合造形領域卒業
2021 筑波大学大学院人間総合科学研究科芸術専攻総合造形領域博士前期課程修了
【受賞】
2019/1 筑波大学卒業制作展にて筑波大学芸術専門学群賞
HP https://yukiohno.studio.site/
西田 麻梨果(Marika Nishida)
【展覧会に寄せて】
つくばで版画を学び始めて今年で5年目になる。コロナ禍に見舞われたこともあって、折々に意欲を失いかけそうになった。2022年は、念願だった米国への渡航を叶えることができた。それは版画を学ぶためであったが、表現を通してルーツを探求したい自分にとって、この渡航は大きかった。大きなことはできないかもしれないが、考えたことをかたちにする機会と時間が欲しくて、参加を決めた。
版画作品を中心に制作。また、役者や小道具、衣装セクションにおいて演劇作品の制作にも携わる。自身が日本人とアメリカ人のミックスであり、それによって引き起こされる心象風景や収めたい記憶を描く。