【会 期】2025年2月7日(金)- 2月23日(日)
【休 廊】月火水木
【時 間】金 15-19時/土日 13-17時
【場 所】gallery neo_/ Senshu
〒305-0047 茨城県つくば市千現1丁目23-4マイコーポ二の宮101
https://goo.gl/maps/eM96mwgMjcfLFvdW6
【入 場】無料
gallery neo_/Senshuでは、新進気鋭の版画家 王敬昇(Wang Jingsheng)による初個展「欄干会」を開催する運びとなりました。
王は中国四川師範大学美術学部絵画専攻版画コース卒業後、筑波大学大学院人間総合科学研究科芸術学学位プログラム博士前期課程修了、現在、同大学博士後期課程に在籍し、中国、日本を中心に多くの版画展に出品、すでに多くの入賞、受賞歴を持ちます。
初となる今回の個展では「欄干会大壁画」を中心に、新作を含む近年の作品群をご覧いただけます。
展覧会タイトルにもある「欄干会」は、王の高校時代に遡ります。ランチタイムに食堂が混み合うのを嫌い、一人二人と自ずと仲間たちが集い、欄干の上で弁当を食べることが習慣となりました。飲食をするには、バランス感覚を要する欄干の上。そこに座る人々が集う姿は、通行人たちには少し奇妙な集団に映ったのではないでしょうか。そうして、若干の揶揄と集うものたちへの親しみをこめた集いの呼び名として「欄干会」の存在があったのだと言います。
宗教画や、石窟美術に関心を深めながら、日常で出会う人々とのコミニュケーションやその経験の中でインスピレーションや描画のイメージが膨らむという作家の作品には、人々の語らう姿、集合体としてエネルギーを持つ人間、時に抽象的な背景を纏う人物像などを多く観ることができます。
彼によって描かれるのは自身の日常的体験を糸口に広がる「人間」の姿です。描かれる人々は、作家の想像力によって織りなされる情調のコントラストと、試行錯誤を続ける独自の描画表現方法により、さらに一層深みを増し、豊かな人間在り方とは何かを「欄干会」という現象を発端に私たちに問いかけます。
リトグラフによる表現を「一種の言語」と話す作家は、異国日本での制作を通して言語化することの難しさを、版画表現の精度を上げることで体現し、補い、自身の表現への醸成へと挑みます。
この機会に、ぜひ王敬昇の表現をご覧いただけますと幸いです。
___________________
王敬昇
W a n g J i n g s h e n g
1995.7 中国河南省に生まれ
2018.6 中国四川師範大学美術学部絵画専攻版画コース卒業
2023.3 筑波大学大学院人間総合科学研究科芸術学学位プログラム博士前期課程修了
2023.10-2024.3 筑波大学人間総合科学研究科芸術学学位プログラム研究生
2024.4-今筑波大学大学院人間総合科学学術院芸術学学位プログラム博士後期課程在籍
画歴
2016 第3 回四川省青年版画家作品展、入選。四川現代美術館、成都(中国)
2016 第2回「地平線を越え」西部青年版画家作品展、入選。四川現代美術館、成都(中国)
2018「未来記録」第3回四川省芸術大学卒業優秀作品連合展、入選。成都画院、成都(中国)
2021 第10回FEI PRINT AWARD、入選。FEI ART MUSEM、横浜(日本)
2021 第46 回全国大学版画展、入選。上田市立美術館、上田(日本)
2021 日本版画協会第88 回版画展、出品。東京都美術館、東京(日本)
2021 第8回山本鼎版画大賞展、入選。上田市立美術館、上田(日本)
2022 第47回全国版画展、出品。上田市立美術館、上田(日本)
2022 日本版画協会第89 回版画展、出品。東京都美術館、東京(日本)
2023 第7回中国青年版画展、入選。中国版画博物館、深圳(中国)
2023 第12回高知国際版画トリエンナーレ、入選。いの町紙の博物館、高知(日本)
2024 第21 回中華民国国際版画ビエンナーレ、入選。国立台湾美術館、台湾
受償歴
2017 第14 回大学生芸術祭美術学院版画コンテスト、優秀賞受賞。成都(中国)
2017 第14 回大学芸術祭美術コンテスト、(プロチーム)三等賞受賞。成都(中国)
2018 四川師範大学美術学院賞、受賞。成都(中国)
2023 筑波大学芸術賞、受賞。つくば(日本)
2023 筑波大学芸術祭、学生部長賞受賞。つくば(日本)
2023 第28回河南省新人新作展、優秀賞受賞。鄭州(中国)
2024 第9回山本鼎版画大賞展、優秀賞受償。上田(日本)
2024 第91回日本版画協会版画展、山口源新人賞受償。東京(日本)
【展示に関するお問い合わせ】
mail:info@neotsukuba.com