【会 期】2025年7月25日(金)~8月10日(日)
【休 廊】月火水木
【時 間】金 15-19時/土日 13-18時
【場 所】gallery neo_/ Senshu
〒305-0047 茨城県つくば市千現1丁目23-4マイコーポ二の宮101
https://goo.gl/maps/eM96mwgMjcfLFvdW6
【入 場】無料
見えている「そのもの」は見ている人それぞれで見え方も捉え方も異なります。
例えば、私は視力が良く、細部までよく見えている方だと思います。
また、たった 1 ミリ視点がずれるだけでもそれぞれ異なる形として見えるでしょう。
日本画とは本来、もののデッサンをして、輪郭を拾い、その上から彩色をしていきます。
その輪郭線はその作者の主観であり、絵画とは本来そういうものだと思っていますが、
私は私の主観を疑い、より幅広い捉え方をするために、点描の手法を使います。
点線は仮の線であり、輪郭を少し幅広くする効果があるためです。
自然のフォルムを借りて、私の感覚ではない、誰かの感覚を描きたいと思っています。
ー小谷里奈ー

この度、gallery neo_/Sesnhu では 7 月 25 日(金)より 8 月 10 日(日)まで現代美術家 小谷里奈(Rina Kotani) 個展「そのもの」を開催する運びとなりました。
つくば市在住の小谷は、多摩美術大学大学院博士前期課程美術研究科絵画専攻日本画研究領域を修了し、その後も継続的に発表を続け、seed 山種美術館 日本画アワード 2024 奨励賞を筆頭に多くの価値ある入賞を果たしてきました。
日本画の材料を使い、点描という技法で作家独自の世界を作り上げます。その筆致は、至近距離では小さな岩絵具の半球体の塊だと確認できますが、画面全体を眺めるとき、観るものはその画面には風景や花などがやわらかに現れることに気がつきます。
小谷によって描かれるその画面は、霞がかる記憶の残像のように、私たちの記憶の粒子を自ずと集積するように表出します。作家にとって点描で描くことは、作品に映る画の主観を他者に委ねるという意図があるといいます。点は未完の線であり、その点で描くことで他者の意識を介在させ、完成されるのです。
日本画であること、絵画であることを意識し生み出される画面は、同時にその枠を超えて独自の世界を構築します。
小谷里奈の作品をこの機会にぜひご堪能頂けたら幸いです。
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小谷里奈 / Rina Kotani
【略歴】
1984 東京都生まれ
2010 多摩美術大学美術学部絵画学科日本画専攻 卒業
2012 多摩美術大学大学院博士前期課程美術研究科絵画専攻日本画研究領域 修了
【展示歴】
2007
グループ展「活活展」 (銀座月光荘 /東京)
2008
グループ展「活活展 ‒ 五季いつき -」 (表参道 PROMO=ARTE gallery/東京)
2009
グループ展「活活展」 (日本橋アートスペースユーメリア/東京)
2010
東京五美術大学連合卒業·修了制作展 (国立新美術館/東京 )
多摩美術大学美術学部日本画専攻卒業制作展 (東京銀座画廊 /東京/同2012年)
グループ展「日本画 6 人展」(rise gallery/東京)
グループ展「ワイルドコンビネーション」 (銀座スルガ台画廊/東京 )
+PLUS Tokyo Contemporary Art Fair (東美アートフォーラム/東京)
グループ展「はちす展」 (アートスペース羅針盤/東京)
2011
銀座画廊の夜会「saihodo travel」(彩鳳堂画廊/東京)
多摩美術大学大学院 日本画·版画展「紙あわせ」 (佐藤美術館/東京)
チャリティーオークション展「今日の美術」 (東美アートフォーラム/東京)
2012
東京五美術大学連合卒業·修了制作展 (国立新美術館/東京)
銀座画廊の夜会「saihodo station」(彩鳳堂画廊/東京)
個展「quiet view」 (彩鳳堂画廊/東京)
「YOUNG ART TAIPEI 2012」 (台北ワールドトレードセンター /台北)
日中国交正常化 40 周年記念 「日中美術展」 (東京美術倶楽部/東京)
銀座画廊の夜会(彩鳳堂画廊/東京)
「Artist Group 風 入選者展」(東京都美術館・高島屋各店)
2013
グループ展「アート·ニューウェーブ展」(名古屋松坂屋/愛知)
2014
第1回TERRADA ART AWARD 入選者展(T-Art gallery/東京)
2015
グループ展「座の会」(四季彩舎 /O 美術館/東京)
2016
第1回石本正日本画大賞展(石正美術館/島根)
個展「空間 を うつす」(河口湖ミューズ館/山梨・彩鳳堂画廊/東京)
2017
グループ展「日本画の位相」(日本橋高島屋/東京)
2018
第36回上野の森美術館大賞展(上野の森美術館/東京)
「face2018」(損保ジャパン日本興和美術館/東京)
2019
第36回上野の森美術館大賞展入賞者展(上野の森美術館ギャラリー/東京)
「ART TAIPEI」(台北ワールドトレードセンター/台北)
seed 山種美術館 日本画アワード2019 未来を担う日本画新世代 (山種美術館/東京)
2020
百年の杜のアート「紫幹翠葉」(明治神宮ミュージアム/東京)
上野の森美術館収蔵作品展「なんでもない日ばんざい!」(上野の森美術館/東京)
個展「日々」(彩鳳堂画廊/東京)
2021
現代日本画の系譜 タマビDNA (多摩美術大学美術館/東京)
第8回トリエンナーレ豊橋 星野眞吾賞展 (豊橋市美術博物館/愛知)
グループ展「Cadeau de Noel 9」(かわかみ画廊/東京)
2022
第8回トリエンナーレ豊橋 星野眞吾賞受賞作品東京展(unpel gallery/東京)
つくばアートサイクルプロジエクト 「アントロポセン-分岐点を超えた景色-」(筑波山神社 他/茨城)
花信風 Artist Group風 epilogue展(日本橋高島屋/東京・京都高島屋/京都・横浜高島屋/神奈川)
ACTIVATE KOGEI+ART (松屋銀座/東京)
ATELIER MAYオープン記念展 石本正日本画大賞展受賞作品(ATELIER MAY/京都)
2023
「face2023」(SOMPO美術館/東京)
現代作家が描くクレパス展(日南美術館/鳥取・サクラクレパスミュージアム/大阪・林田画廊/東京)
グループ展「多摩美より~つながり~」(Gallery Field/東京)
2024
Seed山種美術館 日本画アワード2024 未来を担う日本画新世代 (山種美術館/東京)
グループ展「~つながり~」(Gallery Field/東京)
第9回トリエンナーレ豊橋 星野眞吾賞展 (豊橋市美術博物館/愛知)
2025
グループ展「小谷里奈・小川遥二人展 -interplay-」(YY ARTS/東京)
グループ展「Emerging恵比寿2025」(日仏会館/東京)
【賞歴】
2010 第 10 回佐藤太清賞公募美術展 日本画の部 入選
2011 碧い石見の芸術祭 2011 全国美術大学選抜日本画展 奨励賞
2012 ART AWARD NEXT vol.2 2012 入選
2012 第1回Artist group 風 入選
2014 第 1 回 TERRADA ART AWARD 優秀賞 審査員山口裕美賞
2015 第26回臥龍桜日本画大賞展 入選 (同2018 第27回)
2016 第1回石本正日本画大賞展 大賞
2017 face2018損保ジャパン日本興亜美術賞 入選 (同2023)
2018 第36回上野の森美術館大賞展 優秀賞ニッポン放送賞
2019 seed 山種美術館 日本画アワード2019入選
2021 第8回トリエンナーレ豊橋 星野眞吾賞展 入選
審査員野地耕一郎推奨 (同 2024 入選)
2024 seed山種美術館 日本画アワード2024 奨励賞
【展示に関するお問い合わせ】
mail:info@neotsukuba.com