【会 期】2025年9月26日(金)~10月12日(日)
【休 廊】月火水木
【時 間】12-19時
【場 所】gallery neo_/ Senshu
〒305-0047 茨城県つくば市千現1丁目23-4マイコーポ二の宮101
https://goo.gl/maps/eM96mwgMjcfLFvdW6
【入 場】無料
この度、gallery neo_/Senshuでは、茨城県出身の現代美術家 間島秀徳(まじま ひでのり)による個展「Uplift Zone」を開催する運びとなりました。
昨年、茨城県天心記念五浦美術館にて開催された初期から最新作まで含む約40年にわたる回顧展「天地無常—The Kinesis Always Reveals New Panoramas」が五浦美術館全館を使った大規模な展示として話題になりました。あの大きな展示会場に対し今展示ギャラリーは非常に小さなスペースになりますが、一般的な思考に捉われることのない作家の創造性により開催に至りました。
制作の初期から一貫して追求していて作品の核心に据えられているのは水(水の動き・痕跡・変化)、そしてシリーズ名「Kinesis(キネシス)」(ギリシャ語)に表されるように生と死、生成と消滅といった二面性も併せ持つ概念としての「運動」「変化」です。
その画面は抽象画のようにみえつつも、流される墨や水、顔料、支持体の上で起こる現象がまさに自然そのものをそこに現出します。人の目には見えない深い海の底、土の中、空の先、自在にそのイメージは拡大や縮小を無限にしながらあらゆる自然、その源である水を想像させます。
その画面を前にした時、この地球の上で繰り返される生物の生と死、物質の生成と消滅、存在するということの深みをその不思議さを考えてしまうのではないでしょうか。
Uplift Zone
7月の末日、金沢からレンタカーで能登半島を一周する取材旅行に行って来ました。能登半島地震から1年半以上経過した今の現状を確認したかったのです。真夏の強い日差しの中での美しい海辺の風景は、かつて訪れた頃の印象と変わっていないのですが、奥能登に至る頃には山肌がむき出しとなる光景が連なり、新たに作られた海岸沿いの道路を進んだ先の港では、かつては漁船が行き来していたであろう岸壁の周辺は海底が隆起し、港の内側は砂漠と化し、植物も生える中を散歩することになったのです。2011年の東日本大震災後に石巻から海岸沿いを巡った時の印象も、くり返される報道では気づけない現地での生々しい光景として、今でも忘れられない記憶が能登行きのきっかけにもなっているのです。
最近の「天地無常」と題した展覧会では、個人も世界の状況(環境)も変化し続けている中で、どの様に現実世界と向き合うべきなのかを問い続けているのですが、長年の作品テーマであるKinesis(動き変化するもの) は、水の思想を根幹に物質としての水は身体との思考を伴い、新たな地平を切り開く途上を歩んでいるのです。
今回の展示では大作Kinesis(Ocean rising)連作の最新作と、一昨年の富士登山経験の着想から新作の大作を発表します。
間島 秀徳
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間島秀徳 Hidenori Majima
https://hidenori-majima.com/
1960年 茨城県に生まれる
1984年 東京芸術大学美術学部絵画科日本画専攻卒業
1986年 東京芸術大学大学院美術研究科修士課程修了
’00〜01年 文化庁在外研究員としてフィラデルフィア(ペンシルバニア大学)、ニューヨークに滞在
’15〜21年 信州大学教育学部 教授
’21年〜 武蔵野美術大学 教授
パブリックコレクション/Public Collection
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