【会 期】2026年6月19日(金)- 7月5日(日)
【休 廊】月火水木
【時 間】金15:00-19:00/土日13:00ー18:00
【場 所】gallery neo_/ Senshu
〒305-0047 茨城県つくば市千現1丁目23-4マイコーポ二の宮101
https://goo.gl/maps/eM96mwgMjcfLFvdW6
【入 場】無料
昨年の秋に、五つの繭を譲り受けました。そのうち三つが羽化し、2頭が卵を産みました。蚕の卵は、蚕種(サンシュ)や種(タネ)と呼ばれ、見た目は菜花の種子によく似ています。
仮に郵送をする場合には、植物の種と同じ部類に分けられます。この第四種郵便物は、農家さんが苗や種子を仕入れる際と同様の「植物種子等郵便物」として定められています。
そんな種から生まれた大量の幼虫に、桑の葉を与え、それを食べて成長する姿を眺めています。
彼らは生涯50枚の桑の葉を食べると言われています。葉を待つ幼虫の代わりに、桑を探して近所を歩き回っていると自分が葉っぱを求めるイモムシになったかのように感じます。
桑の木を巡る中で、蚕の先祖のクワコに出会うこともしばしば。しかし、クワコは気づくとどこか別の場所へ去っていてなかなか再会ができません。人と蚕の長い付き合いが、動かない蚕の体を私にまで拡張して、食べ物を集めているように思えてきます。
彼らが葉をかじる音は、木々のざわめきの様にも、降り注ぐ雨音の様にも聞こえます。
種から孵った白い虫は、糸を出して眠りにつくまで、私の部屋の中に小さな林を作っています。
ー鈴木 初音ー
gallery neo_/Senshuでは、美術家 鈴木初音(スズキハツネ)の個展「葉を食べる」を開催する運びとなりましたのでご案内申し上げます。
鈴木初音は、自然の循環に内在する「消費」と「生成」の連続性を、身体感覚を通して絵画という平面のうえに再構築を試みます。
作家の制作において重要となるのは、身体の認識そのものが外部との関係性によって立ち上がるという視点です。自己が内側から完結するものではなく、外界との接触を通してはじめて確かめられるものであるのかもしれないという問いは、描くこと、素材に触れること、時間をかけて変化を受け入れることといった反復的な行為の積層となり、画面を単なる結果ではなく、作家の過程そのものとして成立させようとします。
繭は内と外を隔てる膜であると同時に、外界からの影響を受けながら内部が変容していく場でもあります。
本展ではその構造を手がかりに、絵画を視覚表象ではなく、行為の蓄積として立ち上がる身体の延長として提示します。そこでは「見ること」は受動的な行為ではなく、外界との接触による自己の更新となります。
「葉を食べる」という行為は破壊ではなく、他者性を取り込みながら自己の輪郭を変化させていくプロセスであり、鈴木初音の作品を通して、その連続的で不可逆な時間を、静かに可視化する場となることでしょう。
この機会にぜひご覧いただけますと幸いです。
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鈴木初音 Hatsune Suzuki
畑に植えた植物を育てることを通じて得られる素材を用いた作品制作を行う。貝灰モルタルを用いたグラッフィートや、植えた野菜の茎から自作した紙作品などを制作。古くから人々が素材を手にし、生きるために加工してきたという事実を追体験することで、描くこと・ものを作ることについてを作り手の視点で捉えていきたいと考えている。
1995 神奈川県生まれ
2018 多摩美術大学美術学部絵画科油画専攻 卒業
2020 東京藝術大学大学院美術研究科 絵画専攻 壁画研究分野 修士課程 修了
2026 東京藝術大学大学院美術研究科 美術専攻 油画研究領域 壁画 博士後期課程 満期退学
【展示歴】
2017「 アタミアートワイーク2017~天つ風むすぶ熱~」 (熱海市内、空き家)
2020 個展 「息をすると見える」 (ギャラリー美の舎)
2021「 絵画の筑波賞」展2021 (スタジオ’S/つくば市、西武池袋本店)
2022「 ao展」 (アキバタマビ、東京)
2023 個展「点滅を掬う」( 下北沢アーツ、東京)
2023 二人展「 A Breeze of Fresh Air」 (MICHEKO GALERIE、ドイツ)
2023「 Positions Berlin」( テンペルホーフ空港 格納庫 、ドイツ)
2023 二人展「枝をのばす、星でうなずく」(谷中トタン、東京)
2024 グループ展「水面を覗く」 (下北沢アーツ、東京)
2024 グループ展「WHAT CAFE EXHIBITION vol.37:Canvas of a Narrative」
(WHAT CAFE、東京)
2024「 Paris International」 (GALLERY VACANCY、パリ)
2024 芸術祭「清流の国 文化探訪 南飛騨Art Discovery」 (岐阜)
2024 ART021 Shanghai Contemporary Art Fair(中国)
2025 Art Basel Hong Kong (GALLERY VACANCY、香港)
2025 グループ展「Reborn いのちを織りなす アーティストたち」
(WHAT MUSEUM、東京)
2025 個展 傍のふるえ( 下北沢アーツ、東京)
2025 グループ展「Seesaws」 (WHAT CAFE、東京)
2025 八王子芸術祭2025 (八王子市内工場跡地、東京)
2026「 表現の交差点」展Vol.1 (渋谷ヒカリエ、東京)
2026 個展「葉をたべる」(gallery neo_/Senshu、つくば)
-今後-
2026 芸術祭「下呂Art Discovery2026」 (岐阜)
2026 オペラシティアートギャラリーグループ展(東京)
【展示に関するお問い合わせ】
mail:info@neotsukuba.com







